2007年9月3日 富士山(富士宮口)



毎年、夏に一度は3000メートルの空気を吸っていたのに今年の夏は大山と岩で過ぎてしまった。
2日朝、仕事を終えて標高2メートルの自宅に帰宅してから富士山に行こうと思い立った。3、4日は休みなので
何とかなると思い地図だけを印刷して妻に富士山に行くと言って出発した。妻は大山にでも行ったと
思ったらしい。帰宅して富士山に行ってきたと言ったら「本当に行ったの」とビックリしていた。

夕飯を食べて出発する。高速道をトラックの車列に入ってひた走る。大津、養老、浜名湖SAと休みながら進み
夜が明けてから富士ICを降りる。雲が厚く富士山は全く望めない。残念だが眺望はなくても登れれば
いいやと思い富士山スカイラインを進んでいたら標高が上がるにつれ雲が薄くなる。料金所跡を過ぎて
しばらく行くと雲が晴れて富士山が頂上まで望める。よしやった!!それ行けGOGO!!

新5合目の登山口駐車場は登山道に近いところはすでに満車だ。登山シーズンは終わり小屋はすでに
閉鎖されているはずだがそれなりに登山者はいるようだ。
ところで数多くある富士山の登山道からなぜ富士宮口を選んだかと言えばやはりここが頂上まで一番近い
のだ。標高は2400メートルもある。駐車場から頂上を望めば剣ヶ峯の測候所が指呼の間に望める。
見る限りたいした登りのようには思えない。楽勝楽勝!!と登り始めた。

登山口7:50−新6合8:07−新7合8:50−7合9:46−8合10:20−9合11:00−9合五杓11:40−
頂上12:10−剣ヶ峯12:30   下山は2時間10分



駐車場からの雲海
駐車場は夏休みは常に満車らしい。かなり下から歩くのでここにたどり着けない登山者もいるらしい


新5合目の駐車場





小屋は頂上までに新6合、新7合、7合、8合、9合、9合五杓である


とても近く見えるが登っても登っても近づかない


新6合の小屋は営業している。標高2490m


荷揚げのブルドーザー マウスを合わせると
小屋の荷下ろしの様子


新7合は小屋じまいの真っ最中。 2780m


小屋の左上は宝永山



この時点では7合目を8合目、8合目を9合目と錯覚していた


7合目が目前、2時間近く登ったが駐車場が大きく見える
7合目で3000mを越えて3030m


上がるにつれ火山灰の道から岩の道になる



8合目の小屋も閉じているが
衛生センターは避難小屋のようだ


9合目の小屋 マウスを合わせると万年雪
9合目3410m、9合五杓3550m


多くの登山者がこの8合目の看板を見て悲鳴を上げる
本当の登りはここからだった。3250m


古い鳥居の残骸と思うがマウスを合わせると



頂上の浅間大社奥宮はすでに冬支度
なお8合目から上は浅間大社の所有である

はりきって登り始めたが登れど登れど頂上は近づかない、山が見た目よりはるかに大きいのだ。
あせりは禁物なので小屋ごとに休んでいくが3000メートルを越えると息が上がってペースが上がらない。
北アルプスではへっちゃらだったが常時3000メートルを越えての行動は体への負担が全然違う。

下界は大雲海で望めないが快晴なので強烈な太陽光線に焼かれる。周りに木は全くない。花もない。
変化に乏しい道をがんばって上がりきると奥宮だが剣ヶ峯までのもう一踏ん張りがきつかった。


奥宮の裏から見た火口 マウスを合わせると河口湖側からの火口


測候所のある剣ヶ峯への馬の背の登り
とてもきつかった


無人の測候所は過酷な気象条件のためか
傷みが激しい


私の左手が二等三角点


白山岳の岩場は釈迦の割石と呼ぶ


金明水


河口湖を望む マウスを合わせると山中湖


河口湖コースからの登山者 このコースが一番登山者が多い


河口湖コースの終点 どのルートも外人さんが多い


久須志神社


多くの登山者で賑わっているが全ての小屋が閉じられている
荷下ろしのブルが待機している 大日岳より

お鉢巡りをして河口湖口まで来るとシーズンオフとは思えないぐらい登山者が列をなしている。
人が多いと下山口を間違える人がいるそうだがグループは注意がいるだろう。

富士山の下山は砂走りが有名だが富士宮口は登山道を下るので醍醐味は味わえない。
下山後、浅間大社にお参りに行く。順番が違うがまあよしとする。
それから富士宮は焼きそばが名物と聞いていたので食べて帰る。門前の店に行くと、もうお終いと言われ
がっくりしていると、神社の駐車場のおばちゃんが岡山から来て気の毒だと、店と交渉してくれたおかげで
ありつけた。

帰りも高速道を帰る。4日の未明に岡山に無事到着。1200キロを超える大遠征だった。


下山時スカイラインから見た富士山


浅間大社からの富士山 旧官幣大社の社格を誇る


拝殿

富士宮やきそば


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