2004年4月30日二ッ岳、エビラ山


以前から念願だった二ツ岳エビラ山の縦走に行ってきた。別子山村肉淵から林道に入る。
登山口まで舗装されている。特に駐車場は無いが登山口の周辺の広くなったところへ5−6台は置ける。
鉄の階段が取り付きになっている。
7時20分出発。急な登りもなくだらだらと登っていく。アケボノツツジが所々あるが数は少ない。
1時間で峨蔵越に到着。新旧2つの指導標がある。古い方へ「山をなめるな三島警察署」とある。


峨蔵越

鯛の頭まで岩場もあるがよく整備されてなんていうこともない。赤星方面が見渡せる。瀬戸内海を行く
船までよく見える。


鯛の頭

赤星への稜線は道ははっきりしないが行けなくはないように思う。二ツ岳に向かってしばらく進むと
「ここから先は命がけ」の標識がある。緊張したが別に悪いところもない。峨蔵越から1時間で二ツ岳に着く。


二ッ岳


別子山村

エビラがすぐ近くに見える。距離的には確かに近い。一服して9時45分に標識でにぎやかな
山頂を後にする。ここから道は一変する。いままでが国道なら林道である。


エビラ山

すぐに岩場に出る。テープは南側を巻いているが稜線づたいにも踏み跡がある。
とりあえずテープに従って巻いたが稜線から離れすぎて苦労した。
稜線に戻って見ればやはり稜線づたいに踏み跡があるので巻かなくても通れたと思う。
ヤブ山のテープはありがたいが頼り切らず自分のカンを働かせたい。
ヤブに苦労しながらそれでも30分で二ツ岳の西峰になるイワカガミ岳に着いた。
標識もないケルンを積んだだけの小さな山頂だ。

頂上から南に薙落ちている。近い将来、通過に苦労すると思う。エビラまで距離は近いが
いくつかの小さなピークを越え、岩にしがみつき、ヤブに帽子、メガネをとられ腕を擦り傷だらけにして進む。
やっとこさ11時40分イワカガミから1時間20分でエビラ山に到着した。


エビラ山から黒岳

昼食も早々に12時出発、黒岳を目指す。
エビラから権現越方面は標高も低くなり楽に思えるが大きな間違いだ。ヤブがさらにむごくなる。
いままでが林道なら完全に山道だ。もしエビラで行くか戻るか迷ったら引き返すべきだ。
二ツ岳まで戻れば道がよくなるが進めば権現越までヤブこぎだ。
昼食を食べて少し元気を取り戻して進むが2リットル持った水が残り0.5リットルと心細い。
1時間で黒岳に着いてエビラ、二ツ岳を振り返り望む。よくここまで来たと思う。


黒岳からエビラ


東赤石山

権現山の向こうに赤石山系が高く見える。後少しとそのとき思った。
本当に大変なのはここからだった。頂上直下のガレ場の通過、さらに背丈を超す
笹ヤブに苦しめられる。少しは楽をさせてくれと悲鳴をあげてもどうしようもない。


ガレ場


日本石

2時20分に黒岳から1時間20分で権現山にたどり着く。
稜線上の鉄塔と権現越の標識までよく見える。権現越に白い服を着た人がいる。
今日は誰にも会っていないのでうれしくなって手を振ったがよく見ると標識だった。


権現越

ゆっくり大休止といきたいがまだ先は長い。床鍋まで下りて、道路を峨蔵越の登山口まで歩かねばならない。
後、どのくらい掛かるか見当も付かない。権現越まで後少しと歩いていると突然ヤブから出る。
見れば四国電力の保線路が上がってきている。
迷わず権現越まで行かずに保線路を下山する。よく手入れされていて高速道路のように思えた。


鉄塔沿いに下る

床鍋谷を鉄橋で渡って権現越の道に合流する。植林帯はすでに暗い。
気はせくが時間だけが経過する。


山しゃくやく

4時15分床鍋の登山口に到着。後、2時間半とみて気合いをいれる。
県道まででたら突然、目の前にバスが停車した。おばあさんが乗ろうとしている。
なんという偶然まさに天佑と言うべきか
保土野にある小学校のスクールバスの役割をしているようだ。
小学校で乗ってきた子供が珍客に目を丸くしている。
肉淵まで260円。1時間が5分に縮まった。林道を1時間かけて車に戻ったのは5時40分だった。


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