2002年8月26日〜28日 表銀座 北アルプス |
26日 中房温泉9:50−合戦小屋13:05(発)13:25−燕山荘14:15 27日 燕山荘6:35−大天井ヒュッテ9:40(発)10:00−ヒュッテ西岳12:20(発)12:55−ヒュッテ大槍15:45 28日 ヒュッテ大槍6:00−槍ヶ岳山荘6:45−槍ヶ岳往復ー槍ヶ岳山荘8:30−槍平小屋11:15(発)12:00 −白出小屋14:00−新穂高温泉15:40 夏はアルプスに一度は登らなければどうも落ち着かないと言うわけで今回は表銀座コースだ。 9時前に大糸線穂高駅に到着。 男性4人女性2人の6人のメンバーで2台のタクシーに分乗して中房温泉に向かう。 温泉の泊まり客の車が降りてくる時間にあたったので狭い林道の離合にてまどる。 最盛期をすぎた中房温泉登山口は閑散としている。 水を汲もうとすると熱い。温泉地帯だから地熱の為らしい。第一ベンチの水場で汲むのが正解だ。 荷物の割り振りで出発に手間取る。女性が持ってきた食料品がハンパではない。 その上に酒の1.8リットルパックが3箱。入りきらずザックに縛りつけたり手に持っていく。 |
木のベンチが作りつけられている |
第一、第二、第三、富士見、各ベンチで丹念に一服していく。とにかく荷物を減さなければならない。 第一ベンチでは桃缶、第二ではリンゴ、第三では菓子パンと、どんどん出てくる。ゴミもどんどん出る。 ゴミ係の私のザックは下山時にはゴミ袋が入りきらず大ゴミを縛りつけるはめになった。 |
暑いのでうちわで扇ぎながら登る |
途中前方が騒がしい。遭難者が出たらしい。居合わせた看護婦さんなどが心臓マッサージを したらしいが助からなかったそうだ。ツェルトに包まれて登山道の脇に安置している。 アルプス三大急登に苦しみながらとりあえず3時間がかりで合戦小屋に到着。 |
一切れ800円。でもとっても甘かった 合戦小屋にて |
4時間30分かかって燕山荘に到着。 山荘前がにぎやかだ、中学生の団体が100人以上宿泊するそうだ。 |
眺望ゼロ 中学生の靴 テン場は狭い |
元気のいい中学生と一緒とは大変だと思ったが彼らは別館に入ったのでホッとする。 なにはともあれ外のテーブルで乾杯。飯の前にそんなに飲んで食べて大丈夫なのか 心配したが小屋の食事は別腹におさまった。 最盛期を過ぎているので部屋は一人一畳でゆったり。ふとんも寝袋形式で快適だ。 夜は赤沼オーナーの話とアルペンホルンを楽しむ。 ロープを越えてお花畑に入らないよう注意を受ける。 次の朝、花崗岩の奇岩が続く燕岳に登る。途中コマクサの群落があちこちにある。 ロープを越えた踏みあとが目に付く。 |
イルカ岩と槍ヶ岳 燕岳 眺望を楽しむ人々 槍へ続く縦走路 |
今日は槍ヶ岳までの長丁場だ。出発してまもなく稜線はにわかにガスに包まれる。風も強い。 快調に蛙岩、切り通し岩を過ぎる。 |
槍ヶ岳北鎌尾根 |
小林喜作のレリーフを見て大天井ヒュッテで一休み。天気が回復する。 天気が回復したらこんどは暑い。昼過ぎヒュッテ西岳に到着。まだまだ槍まで遠い。 小屋番が槍ヶ岳山荘まで3時間30分から4時間ていどかかるという。 それを聞いて女性が泊まりたそうな顔をする。 そこでヒュッテ大槍に電話をすると2時間30分ていどで来れますと言う。 桃缶で気合いを入れて水俣乗越へ急降下する。 クサリ場、ハシゴが次々出てくる。一生懸命で疲れを忘れて都合がいい。 |
急降下 登ったり降りたり繰り返す 長い長いハシゴ |
水俣乗越からの登り返しもハシゴが連続する。 特に小さなピークの稜線づたいにかけられた長いハシゴの通過がこのコースの核心部だろう。 このハシゴは地震の後ルート修復の際つけられたようだ。 小屋まで10分の標識をみてホッとする。 |
ヒュッテ大槍 |
4時前にヒュッテ大槍に到着する。こじんまりした小屋だ。 シーズンでも肩にある槍ヶ岳山荘ほど込まないのでねらい目だ。 この日も外で宴会を忘れない。酒が無くなる。この登山隊は足より肝臓を鍛えておく必要がある。 次の朝、朝食の途中、日の出を見てくるように進められる。小さな小屋なので融通がきく。 |
ヒュッテ大槍より モルゲンロート |
槍ヶ岳登頂に出発だ。40分ていどで槍ヶ岳山荘に到着。空身で槍の穂先を目指す。 山荘に泊まっていた登山者はすでに降りているのでスムーズに登れる。 見上げるとどこを登るのかと思うが取り付いてしまえばなんということはない。 |
ここを登れば頂上だ 頂上の祠 ![]() 北鎌の独標 |
頂上は360°の大展望。この夏一番の眺望と勝手に思いこむ。 やはり北を代表する山。なんとも気分がいい。 |
![]() 槍ヶ岳山荘と笠が岳 飛騨沢 |
下りは飛騨沢から新穂高に出る。何度も振り返ってなごりをおしむ。 新穂高までは遠い。大ゴミを縛りつけたザックをゆすり先を急ぐ。 |