2001年8月26日〜28日 針ノ木岳


やって来ました信濃大町駅。8月26日午前8時30分

5月とは違い登山者でにぎわっている。タクシーで扇沢出合へ、今日のメンバーは4人
雪男さん、S夫妻、そして私。本当は8人の予定がぎっくり腰、急な仕事など、ドタキャン続出。

出合は登山者の車でいっぱい。観光バスまでいる。9時10分、夜行の寝不足で体は重いが出発だ。
柏原新道は歩きやすい。30分で八ツ見ベンチ冬道の標識が尾根沿いについている。
天気予報は明日からの悪天を予報している。大勢下山してくる。ほとんどが中高年の団体
たまに見る若者はツアーコンダクター。


種池山荘からの爺ヶ岳

種池小屋まで間近になってついに雨が降り出す。スピードを上げて小屋に駆け込む。12時10分着
小屋はこれから下山する登山者でごったがえしている。新品のスパッツに悪戦苦闘する女性、
カッパのズボンを履くのにてこずりついに靴をぬぐオヤジ。途中で降り出したらどうするんだ。

やっと落ち着いて宿泊手続きをする。通された部屋は6人部屋。結局、誰もこず我々で独占。
この小屋のサービスレベルはいままで泊まった中でも最高の部類に入る。


針ノ木岳は雲の中

翌27日雨の予想がはずれ雲が多いながら時折日も差す天気となった。
5時30分出発、2時間足らずで新越山荘。途中とりかぶととうやくりんどうが目に付く。


岩小屋岳付近


とうやくりんどう


鳴沢岳の登り

鳴沢岳、赤沢岳と進むうちに眼下に黒部湖が見える。時折遊覧船のエンジン音が響く。
立山、剣の眺望がきかないのが残念だ。


黒部湖


チングルマの果穂


コマクサ


スバリ岳付近の稜線

スバリ岳の登りに掛かるとコマクサの群落が広がる。雷鳥も姿を現す。スバリ岳から一登りで針ノ木岳に着く。
めずらしく若いアべックいたので4人の集合写真をとってもらう。小屋まで急降下して13時10分着

針ノ木小屋は増改築されていたが便所は外のままだった。一部には不評のようだが窓から山が見えて悪くない。
昼食に千円也のラーメンを食べたがなかなかうまかった。
宿泊者は22人だったが定員まで部屋に入れるため少し窮屈したが羽毛布団をつかっているので寝心地は良かった。


針ノ木小屋

28日下山の日になって快晴になる。蓮華岳側へ少し登ると針ノ木の肩から剣が顔をのぞける。
南側には槍、穂高も望める一日ずれていれば良かったがとりあえず顔を拝めただけでも良かった。


槍ヶ岳


剣岳


針ノ木岳

すっかり雪の消えた針ノ木雪渓を下る。ところがここの秋道は予想外に悪い。
とくにのどと呼ばれる部分の高巻は要注意だ。


針ノ木雪渓


高巻きのクサリ場

大沢小屋はカギが掛かっている。評判のオヤジは留守のようだ。扇沢ターミナルまで下ったらひげづらのオヤジが
上はどうだったかと声をかけてくる。よく見れば大沢小屋のオヤジだ、下りが大変だったと告げると雪が消えてから
針ノ木谷を下るもんじゃないと言う。オイオイそれはないんじゃないのとあきれる。

帰りは大町温泉に寄る。500円でなかなか良かった。生ビールも500円うまかった。


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