2000年9月20日下蒜山から上蒜山



9月20日久しぶりに蒜山に行って来ました。三座を縦走するのは実に5年ぶり
登山口と下山口が離れているので下蒜山から上蒜山まで縦走する人は案外
少ない。この日も中蒜山まで一人だけの山を楽しめた。しかし三座の中で一番
印象深い山はなんといっても下蒜山である。

車で上蒜山登山口へ向かう。駐車場にはすでに3台止まっている。ここに車から
自転車を降ろす。今日の作戦はここから10キロ離れた下蒜山登山口まで自転車
で戻るという手だ。厳重に鍵をかける。駅前ではないのだから無くなる事はないと
思うが念のため。出発しようとすると老夫婦に登山道を尋ねられる、予定を聞くと
上蒜山往復か中蒜山まで行って塩釜へ降りるか調子をみて決めるそうだ。

犬挟峠の下蒜山登山口へ、駐車場には1台も見当たらない。自転車の鍵をしっかり
持って9時50分出発、林の中の道に入るとすぐにまむし注意の標識があるがまむしを
恐れていては岡山の山は歩けない。こういう標識は親切というかよけいなお世話と
いうべきか女性をびびらすだけだろう。10分ほどで県境尾根に出る。鳥取県側の
杉の植林の中からガサガサ音がする、なにかと構えると下草を大きな鎌で刈っている
山仕事をしている人だった。30分も登ると視界が開ける、雲居平と呼ぶ一面の笹原だ。


雲居平からの下蒜山

雲ひとつない快晴、気温が高くなって少し霞んでいるが日本海がよく見える。秋
が深くなって空気が澄めば隠岐の島が望めるが今日は無理だ。このあたりから
マツムシソウがたくさん咲いている。ワレモコウ、ナデシコの花もある。







そのほかにもたくさん咲いていましたが名前がわかりません。雲居平を過ぎると急登になる。
汗が吹き出る、がんばって登ると下蒜山の頂上だ。わずか1100メートル、三座の
中で一番低いが展望は抜群だ。特に大山を望めるのは三座ではここだけだ。


縦走路からの下蒜山

あまりの暑さに水をすでに半分飲んでしまった。残り500ccちょっと足りないかも
しれない。5分休んで11時10分出発、中蒜山へは笹原の下り、そして樹林の中の
アップダウン、810メートルのフングリ乢から1123メートルへの一気の登りと変化にとんだ道だ。


中蒜山と上蒜山遠くに大山

途中2−3回まむしと出会う、しばらく待っているとまむしの方から逃げていく。
それよりスズメバチに遭遇した時の方が緊張した。1時間と思っていたが
1時間15分かかって中蒜山に着く。

5人ていどの登山者がいる。それからも塩釜から上蒜山から入れ替わり立ち代り
来る。さすがに全国的に名が知られた山だけのことはある。昼食の時残りの水を
飲んでしまったがあと2時間ていどなんとかなるだろう。公衆トイレと間違うような
避難小屋の横から上蒜山に向けて歩き出す。それにしても避難小屋の機能としたら
充分なんだろうが、景観にマッチした建物にするべきだろう。

少し下ったあたりの笹原をユートピアという。このあたりはききょうの花が咲いている。
ユートピアを過ぎると樹林の急登になる、鎖もあるが登りでは使うことも無いだろう。
かなり大きなブナもある。1時45分、45分間で上蒜山に到着といいたいが1199メートル
の三角点はさらに5分ほど行ったところにある。そこが頂上のはずだがいつから
1202メートルの標高点が頂上になったのか、指導標にも頂上としているが、よく見ると
以前の物の上に打ち付けてある。たかが3メートルていどそこまでしなくてもと思うが・・・


中蒜山と下蒜山

しばらく休憩して2時出発、県境尾根を離れて南西方向の尾根に進む、しばらくは
樹林の道だがやがて開けた尾根筋を行くようになる。このあたりも花がある。
登る時は絶好の休憩場所の槍ケ峰を過ぎると急な下りとなる。上蒜山の登山口で
会った老夫婦が休んでいる。中蒜山まで行ってきたそうだ。暑かったせいかお疲れのようだ。


上蒜山

こちらものどがカラカラだ、滑りやすい道を急ぐ、杉の植林帯を抜けると牧場に出る。
牧場の中を突っ切るが有刺鉄線があるから牛は入れないので赤いザック、赤いバンダナ
をつけていても安心だ。駐車場までもう少し歩かなければならない、3時に自転車の待つ
駐車場に着く。ここから蒜山自転車道をひとっ走りして車へ戻る。おおむね下りの道だが
1時間かかった。この手はこれからも使えそうだ、次は東赤石と西赤石をねらっている。


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